マムシグサ、性転換する不思議な植物
山道で久しぶりにあの花と出会いました。マムシグサです。
場所は埼玉県日高市の西武鉄道沿線。高麗駅から10分少々の沢沿いの小道。サトイモ科、テンナンショウ属の植物で、両手を広げた人物のような不思議な形をしています。この仲間の植物の研究をしている高須英樹先生によれば、「飛び立とうとする竜」の姿に似ているとか。
この植物の面白いところは、栄養の状態によって性転換すること。地下にできる球茎が小さいうちは無性で、次第に栄養が蓄えられてくると雄花をつけるようになり、さらに育つと雌花をつけるようになります。しかもこの転換は可逆的で、栄養状態が悪くなると今まで雌花をつけていた株が雄花をつけることもあるとか。
つまり太らないと女になる資格がないということ?
縞模様のある筒のような形のものは仏炎苞(ぶつえんほう)といって、花を守るための入れ物。その中にのぞいている丸いのが花の集合体、つまり花序です。
確かに飛び立とうとする竜のようです。
葉っぱはたくさんあるように見えますが、実は2枚しかありません。
縞模様が実にきれいです。雄花は花粉があるので、苞の中をのぞくと白く見えます。
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コメント
人間界では、女はやせていたほうがいいと思う感覚なのに・・・・・・ 真反対ですね。
人間で言うとAKB48の大島より森三中大島のほうが、この植物のとってはいいとおもっているかもしれません。
投稿: 水泳教室ファン | 2012年5月19日 (土) 21時27分