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2010年1月

2010年1月31日 (日)

フクロウ・ブームは密猟を呼ぶ

さてさて、フクロウ人気はこんなところでも問題になっています。インドや中東での人気の高まりからネパールでの密猟が増え、同国のユーラシアワシミミズクが危機に瀕しているというニュースです。しかもこれらの地域では未だにフクロウの薬効が信じられ、食用にもされているという話。先日取り上げたハリー・ポッターのブームの影響もそうですが、現代人の自然に対する態度を如実に示しています。

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ユーラシアワシミミズクの違法取引が増加

 

ミマンシャ・ジョシ


カトマンドゥ発 学名をBubo bubo、一般名をユーラシアワシミミズクというフクロウの生息数が、違法取引の増加が原因で激減している。この希少種は研究のためや医薬品としての価値があるという迷信のため、きわめて需要が多いのが実情だ。

取引量に関しては異論もあるが、この鳥が以前多数生息していた地域で生息を確認できないのは、密輸組織がフクロウを捕獲させ、国外に持ち出しているからに間違いない、と専門家は指摘する。

今年33日には、2羽のユーラシアワシミミズクがルンビニ・ディベロッピング・トラストの保有する森で密猟者のワナにかかった。鳥類学者のヘム・サガル・バラル博士が発見した羽根を同定したところ、その事実が確認された。ネパールにはおよそ20種のフクロウが生息するが、中でもユーラシアワシミミズクなど最も大型の種は、生息に適した環境の減少や食料の不足も一因となり、その存在を脅かされている。密猟が特に盛んなのは、タライの平原から丘陵地帯にかけて。かつてはカトマンドゥやナガルジュン、シバプリ、トカにも生息していたが、これらの地域には今や1羽も生息していない。

カトマンドゥにあるヒマラヤ自然保護協会所属の鳥類学者、スジット・バスネット氏は、「5年前にシバプリでフクロウが2羽殺され、そのヒナがジャワラケル動物園に送られたことがあります」と話す。インドやバングラデシュといった国までもが、研究やペットとしての飼育、剥製製作、さらには肉が健康によいという迷信があることから食用のためにフクロウを密輸入してきた。ネパールのフクロウは密輸組織を通して他国に持ち出されている。

バラル博士によれば、密輸はフクロウの生存にとって大きな脅威となってきている。

「なぜ人々がフクロウには妊婦向けの薬としての薬効があると考えているのか、本当に不思議ですね。全く科学的根拠がありませんから」と同氏は話す。

また、フクロウには何十万ルピーもの価値があると考えている人がいるが、それも間違っている。「フクロウはそれほど高価ではありません。だいたい1万ルピーから6万ルピーほどです」と話すのは、バスネット氏だ。中東では暗視能力の研究に使うほか、ペットとして飼育するために、夜行性鳥類の需要が増加の兆しを見せているという。

これらのフクロウはルンビニを訪れる観光客向けの呼び物になっているため、生息数の減少は現地の観光産業にも影響を及ぼしている。  

 

 

出典: http://www.myrepublica.com  2009年8月7日

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2010年1月19日 (火)

ハリー・ポッター、ブームの功罪

ハリー・ポッターがブームとなり、日本でもシロフクロウの人気が高まったという話があります。本場イギリスではこんな問題が巻き起こっていますが、日本はどうなのでしょうか?

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ハリー・ポッターのファンが飼育を放棄したフクロウのための飼育施設がオープン

 

ハリー・ポッターのファンが購入したものの、家庭で飼うことを放棄したフクロウを飼育するための施設がオープンした。

ハリー・ポッター・ブームには、物語の中でヘドウィグという名前のシロフクロウを飼っている魔法使いの少年をまねようとしてフクロウを購入する人の数が急増する、という好ましくない一面があった。そこでフクロウが飼い主から世話をしてもらえなくなるという問題に対処するため、この度イギリスのワイト島に飼育施設が開設された。

その施設、ニューポート・アウル・アンド・モンキー・サンクチュアリを開設した動物保護の専門家ドン・ウォルサー氏は次のように話している。

「問題は特別な許可が要らず、誰もがフクロウを買えることなのです。ハリー・ポッターの映画を見てかっこいいと思うのでしょうが、フクロウを慣らすには何年もかかります。子供たちは本を読んだり映画を見たりして気やすく両親にせがむし、親たちは世話がどれほど大変かを全くわかっていません。現状ではイギリス国内の各地から20羽を収容しました。あるシロフクロウのつがいなど、エサもやらずに3日も庭に放置されていたんです。ほとんど死にかけていましたよ。まったくやってられません。考えられないような環境で飼っている人もいるんですよ。」

英王立動物虐待防止協会(RSPCA)の報道官ジョ・バール氏の話では、ハリー・ポッターの物語がきっかけでフクロウに関する一般からの問い合わせがかなり増えたという。

「ディズニー映画の公開で、ここ数年はダルメシアンの売れ行きが増えました。またティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズの人気で、カメの数も増えています。ハリー・ポッターの映画の第1作目が公開されたあと、フクロウを手に入れたいのだがどこへ行けば入手できるか、という電話が目に見えて増えました。」と同氏。

RSPCAでは飼育に手がかかることや20年近く生きる可能性があることから、フクロウをペットとして飼うのはやめた方がよいとアドバイスしているそうだ。

野鳥の売買は法律で禁止されているが、飼育下で繁殖させた個体は扱うことが可能で、シロフクロウは1250ポンドほどで売られているという。  

 

出典: http://www.telegraph.co.uk  2009年8月25日

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2010年1月18日 (月)

テレビ局がミイラ志願者を募集?

久しぶりにミイラの話題です。イギリスの放送局がなんと! ミイラ化処理の実験台になってもよいという末期症状の病人を募集しているという話。果たしてこの企画、実現するのでしょうか?

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チャンネル4が死後のミイラ化を志願する末期症状患者を募集中

イギリスの放送局チャンネル4が、テレビ番組向けに自らの遺体を提供してくれる末期症状の患者を探している。

古代エジプトでは遺体にミイラ化処理を施すことで亡くなった人は死後の世界に到達できると信じられていたが、この番組はそのミイラ製作の様子を再現しようというもの。

計画に興味があり、連絡をとってみたいという末期症状の患者を募集する広告が打たれていて、同局は「研究者で遺体提供者を紹介できる方があれば、本局は妥当な手続きをとらせていただきます」と書いている。

このプロジェクトは制作プロダクションのフルクラムTVが企画したもので、まだきわめて初期の段階にあり、関係者の見方によると実際に採用されるかどうかは未定とのことだ。

企画案が表面化したのはフルクラムTVのエグゼクティブ・プロデューサー、リチャード・ベルフィールド氏が志願者を装って取材した覆面記者に話したことがきっかけだという。

報道によると、同氏はミイラ製作の手順がわかるようにするため、必ずというわけではないが、遺体を博物館に陳列する方向で企画を進めていると話したとされる。

実はチャンネル4が死や人体を主題にとりあげるのは、これが初めてではない。2002年に170年にわたる英国放送史上で初めて死体解剖を公共の電波に乗せたのも、やはり同チャンネルだった。

出典: http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/8453000.stm  2010111

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2010年1月13日 (水)

神田川崖線の庭園-2 おとめ山公園(旧相馬邸庭園) 

神田川崖線の庭園第2弾は目白駅の南西にある「おとめ山公園」です。名前の由来は、江戸時代に将軍家の鷹場として立ち入りが禁止され、「御留山」と呼ばれたこと。その後大正期に相馬家が庭園を営み、昭和40年代にその南半分を公園として保存したもので、東京都環境局選定の「東京の名湧水57選」に選ばれた湧水がつくる流れと池が楽しめます。ちなみに相馬家とは「相馬野馬追」という行事で有名な中村藩(福島県)の藩主だった家です。台地上に構えた屋敷の南側の斜面が庭園となっており、湧水に端を発し、屈曲しながら流れ下る渓流と、その上部のなだらかな斜面を生かしたデザインが基調となっていました。公園化後、渓流の下部ではホタルの飼育が行われるようになり、毎年夏の公開日には多数の見物客で賑わいます。

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入口のすぐ脇にホタルのケージがあり、園路はそこから渓流をさかのぼる形で続いています。

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ホタルの飼育舎。公開日には数時間の行列ができるほど。

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渓流は「下の池」から注ぎだしています。

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崖上の公務員住宅。かつては庭園の一部で、なだらかな芝生と松の疎林が広がっていました。

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石橋と上の池。

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流れは石橋のある下の池と上の池の境界辺りで直角に近く方向を変えます。さかのぼる人は東から西に向かって谷頭にある湧水を目指します。

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湧水。岩のあいだから流れ出しています。水音がはっきり聞こえるほどの水量があります。

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谷戸の南斜面をのぼると、庭園南端にあった四阿屋が復元されています。これはその周辺の飛び石。

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庭園の東南部を欠くような形で建つ藤森稲荷社(東山稲荷)。いまも公園入口の脇から少し登ったところにひっそりと佇んでいます。

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