秩父往還に残る宿場町
秩父盆地のいちばん奥、秩父鉄道三峰口駅から荒川を渡った対岸に、江戸時代から三峰神社参詣の拠点として栄えた旧秩父往還の宿場町、贄川宿(にえかわじゅく)があります。ちょうど「秋の縁側展」という催しが開催されていたので、紅葉狩りを兼ねて訪ねました。今回の旅も「秩父鉄道の旅」を兼ねています。鉄道についてはそちらをご覧ください。
11月15日の関東地方は前日と打って変わって快晴。荒川のむこうに紅葉した秩父の山々が広がります。
贄川宿の入口。地元だけのささやかな催しとの予想を裏切り、かなりの人出で賑わっています。
旧本陣。宿場内の家はほとんどが養蚕農家を兼ね、階上に蚕部屋を設けているところが多いですが、ここは2階も宿のようです。
裏に回ると真っ赤に紅葉したカエデの木が。荒川のむこうには遥かに武甲山が望めます。
宿場のはずれから荒川方面に下っていくと、推定樹齢400年以上の大ケヤキがそびえる旧贄川村村社、八幡神社があります。宝暦9年にこの村のむじなの穴から出土したという男衾の三嶋神社の鰐口(わにくち)が特別展示されていました。むじなの穴は今も健在だそうです。
八幡神社の前の八幡坂(旧秩父往還)。
直下に荒川が流れており、道はこの渡船場で対岸に渡り、白久方面に続いています。しかし今は浚渫された砂利が積まれ、かつての面影はありません。
八幡橋を渡り、白久方面に少し行った上郷地区にある阿弥陀寺。無住だそうですが、手入れは行き届いており、しっかりと地域社会に守られている感じがしました。
紅葉を背景に白久駅近くを走るSL、パレオエクスプレス。
蒸気を吹き出しながら三峰口駅を出発し、熊谷へ向かうパレオエクスプレス。
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