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2009年8月 5日 (水)

フクロウを利用したネズミ駆除の取り組み

フクロウを利用したネズミの駆除はかつては世界各地で行われており、日本でも戦前まで行われていたという話があります。イスラエルでは現在これが組織的に行われている、という話題です。

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イスラエルで殺鼠剤の代りにフクロウがネズミを駆除

中東では農地の害獣駆除にフクロウとチョウゲンボウが活躍している。これらの鳥のために巣箱を設置し、作物を食害するネズミを捕食させている農家がたくさんあるという。

イスラエルでは以前から有毒な化学農薬の使用を減らそうという取り組みが行われており、今では政府の資金的援助を受けた国家的な取り組みに発展してきている。また最近ではヨルダンやパレスチナの研究者や自然保護団体も、この計画に参加している。

慈善団体のバードライフ・インターナショナルによると、イスラエルでは穀類の畑に殺鼠剤が散布され、その毒を体内に蓄積したネズミを捕食したために、何百羽もの猛禽類が命を落としていたという。その中には多数の絶滅危惧種も含まれている。だが現在ではイスラエルの研究者が農家と協力し、鳥たちを自然の害獣駆除役に仕立てることで、この問題の解決に努めている。

「この国には化学農薬の使用を減らさなければならない切実な理由があるのです」と話すのはモッティ・チャーター氏。テルアビブ大学の研究者で、グローバル・アウル・プロジェクトのイスラエルでの代表者でもある。

 

国境を越えて

 

「農業に携わる人の多くは化学農薬以外に害虫駆除の方法を知りません。彼らは農薬を大量に使用します。畑の上空から飛行機で空中散布するのです」とチャーター博士。

「私たちは農家の人たちに殺鼠剤の使用を減らし、かわりに巣箱を設置するように勧めています。」

この取り組みは1983年に始まり、ガラリヤ湖の南にあるベトシェアンのキブツ(農業共同体)周辺に数個の巣箱が設置された。プロジェクトは次第に規模を拡大し、チョウゲンボウのための巣箱の設置も行われるようになっていった。

「昼のあいだはチョウゲンボウが狩りをし、夜になるとメンフクロウが狩りをします」と同氏。

24時間続けて捕食の危機にさらされることで、害獣たちの行動に変化が表れました。その結果作物の被害も減ってきました。」

チャーター博士の研究に一部資金援助をしているワールド・アウル・トラストによれば、イスラエルには現在国内各地にメンフクロウ用の巣箱がおよそ1,000個設置されている。そのうちの1個にはウェブカメラが仕掛けてある。

イスラエルに生息するメンフクロウの亜種は、ヨーロッパに生息するものほど縄張り意識が強くない。また、ネズミの生息数は季節ごとの変動が少ない。そのため巣箱を比較的狭い間隔で設置することができる。

「最近ではヨルダンもこの取り組みに参加してきました」と話すのはワールド・アウル・トラストの名誉会長、トニー・ウォバートン氏だ。「おかげでプロジェクトの参加者が大幅に増えました。」

さらにチャーター博士が付け加える。「鳥というものはエサと生息に適した環境があればどこにでも巣を構えるものです。鳥には国境などというものはありませんから。」

出典: http://news.bbc.co.uk  2009年5月20日

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