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2009年3月12日 (木)

古代エジプトのリサイクルブーム

「おくりびと」がアカデミー賞を受賞し、「悼む人」がベストセラーになっています。今日からミイラの最新ニュースをとりあげますが、考えようによっては、ミイラにするというのは究極の「悼み方」なのかもしれません。

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エジプトのピラミッドに再利用の形跡

科学的調査により第6王朝期に建設された陵墓がほぼ2,000年後に新しいミイラの安置場所として再利用されていたことが判明

Thomas H. Maugh II

2009214

 

エジプトでは、ピラミッドでさえリサイクルされることがある。

同国の考古最高評議会に所属する考古学者が今週語ったところでは、第26王朝期のミイラ30体の隠し場所が、それより2,000年近く前の第6王朝期に建設された陵墓の中に作られていることが判明したという。第26王朝はペルシャなど外国からの侵略を受ける前の、エジプト人ファラオが統治した最後の時代だ。統治者にとっては大規模な陵墓の建設に必要な労働力を確保するのが次第に困難になってきた時代でもあった。

6王朝期のピラミッドはセネジェムという男のもので、実はマスタバ墓とよばれ、後にピラミッドに発展するもっと単純な形式である。この墓はカイロの南12マイルに位置するサッカラにあり、古王国の首都メンフィスで暮らしたエジプトの支配者のほとんどは、ここサッカラを終の棲家としている。

新しい隠し場所は第26王朝期に墓の側面にうがたれた36フィートの深さの竪穴の奥で見つかった。同評議会長官で調査を指揮したザヒ・ハワス氏によると、壁のすきまや棚の上から24体のミイラが発見された。そのうち子供のミイラが数体、犬のミイラが1体あった。いずれも腐敗がひどく、埋葬前に適切な処理が施されなかったものと考えられる。

調査隊は良質の白大理石でできたサルコファガス(石棺)2個と、木の棺4個も発見している。サルコファガスのうち1つはまだ封印が解かれていなかった。ハワス氏によれば、その棺を開くと、麻布を巻き樹脂で処理するという第26王朝に典型的な方法でミイラ化された遺体が出てきた。包帯のあいだから副葬品が出てくる可能性があり、CTスキャンのために一時的に運び出すこともありうるとの話だ。

棺の調査から、葬られたのはジェフティ・セシュ・ヌブの息子、イル・ルの孫にあたるパディ・ヘリという人物であることがわかった。この人物の身分に関する情報はないが、テーベ産大理石の石棺に入れられていることから、富裕層だったことは間違いない、とハワス氏は述べている。

出典: http://www.latimes.com/  2009年2月14日

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