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2009年2月22日 (日)

フクロウに対するインドの俗信

今日はインドからショッキングながらも実に示唆に富むニュースです。『フクロウになぜ人は魅せられるのか』にはアフリカでの同様の事例を載せてあります。

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黒魔術はフクロウ嫌い


G. S. マデュール

 

ニューデリー発。インドでは迷信や魔術がフクロウの生存をおびやかしている。

バローダ市にあるマハラジャ・サヤジラオ大学の鳥類学者による6か月もの研究の結果、男の言葉は意図的にフクロウの翼を捩じって折った形跡のある不自然なケガに対する、お決まりの言い訳にすぎないということがわかった。

「人の手で故意にさせられたケガのようですね」と話すのは、同大学の鳥類学助教授、Ranjitsinh Devkarさん。同氏はグジャラート州森林局や動物虐待防止協会との共同研究中、バローダ市内で30羽のフクロウを発見したが、いずれも片翼がひどく傷ついた状態だったという。

よく観察すると、翼にある上腕橈尺関節という骨がねじり折られていることがわかった。同氏は当紙の取材に対し、「人の手で折られたものだとするとケガの程度が鳥によって違うと考えたのですが、思った通りでした」と話している。

獣医師からの情報では、インドール、ムンバイ、アーメダバッドでも同様のケガをした鳥が見つかっているそうだ。

バローダ市内にある動物病院ヴァン・チェトナ・センターのスタッフが傷口を消毒し、傷んだ関節への負荷を減らして早く治るように羽根を切り落とし、ケージ内に保護するなど応急処置をとった。

同氏は自身の発見をインド科学アカデミーの機関誌『Current Science』に投稿したが、それによるとケガをしたフクロウの保護された日は、インドの陰暦でいうある日に集中している。30羽のうち19羽が、新月前後の3日間に救護されているのだ。つまり黒魔術の儀式としてフクロウが傷つけられたに違いない、という。

 

「全然驚きませんよ」と話すのはアーメダバッドの環境教育センターで教育方針の策定を担当するGirish Jatharさん。フクロウは複数の部族のあいだに今日でも残っている迷信の犠牲者なのだそうだ。

インドコキンメフクロウの研究で博士号を取得している同氏は、部族社会で行われている市でフクロウの翼や脚が売られているのを見たことがあるという。同氏の社会経済研究によれば、サンプル調査を行ったナンドゥルバールやマハラシュトラの部族民の73%が、「フクロウは人間の魂を食べて生きている」と信じているふしがある。

「当地にはフクロウの幼鳥を殺すことは多産につながるという迷信がかなり広まっています」と同氏は話す。

マハラシュトラではヒル・ステーションで開催される部族間の市はトランマルと呼ばれているが、そのうちのある市では女がフクロウの脚を1揃い100ルピー、ワシミミズクの剥製を350ルピーで売っていたそうだ。

出典: http://www.telegraphindia.com  2009年1月28日

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