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2008年1月11日 (金)

赤地蔵

昨秋、長野県上田市の別所温泉へ行った。久しぶりに“定宿”の「たけや」に電話したら、誰も出ない。仕方なく宿をかえ、「晴山」という宿をとった。宿の若主人が毎日のように山に入り、春は山菜、秋はきのこを採ってきて料理をしてくれるという心づくしの宿だった。
だが何よりうれしかったのは、野倉の集落がすぐ近いこと。夫婦の姿を刻んだ道祖神の石像があることで有名だが、車でないと行けないと思っていた。しかし宿の主人に聞くと歩いて30分もあれば着くという。
早朝、降り積もった落ち葉に霜がおり、その葉の白い縁取りがきれいな模様を見せる山道を歩いて登った。30分もかからない。道祖神は集落のはずれにひっそりと建っていたが、集落の中心の辻に建っていたのが、下の赤地蔵だ。

Photo_3

説明によればここ野倉は降水量が全国でも指折りに少ない村で、干ばつがくると村人はこの地蔵を近くの沢に投げ込んで雨乞いをしたという。
その扱いの手荒さにも全身を真赤に塗られた様子にも、庶民のエネルギーの荒々しさがあらわれている。

Photo_2

道祖神を見て戻ろうと顔をあげると、目の前に夫神岳がぽっかりとそびえ、近くの民家からはかまどの火をたく煙があがっていた…。

Photo_4

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