青い鳥
我が家の玄関で訪れた客を迎えてくれる青い鳥が換羽期に入ったようだ。
名前は「青ちゃん」。あだ名ではない。近所の病院でもしっかり登録されている正式名称だ。ちなみに、我が家にかつていた鳥の名前を挙げてみると、「白ちゃん」「青ちゃん」「バカ青」「青青」「縞チビ」「チビ助」…。決定的なボキャブラリー不足だが、もちろん用は足りている。
「青ちゃん」は別名「ぼたあお」。今は亡きセキセイインコの「青ちゃん」と区別するためにわざわざ接頭語を冠しているところが、単なるボキャブラリー不足ではない証しだ。
ちなみに「ぼたあお」は「ボタンインコの青ちゃん」の略。体全体が鮮やかな緑色をしており(日本語では緑は青に等しい)、額から頭頂にかけてが紅い。瞳は見つめると吸い込まれそうなほど黒く、つぶらだ。体長18センチ。セキセイインコより若干大きく、強い。
換羽期の話だった。鳥の羽は人間の髪の毛とは違って、よほど複雑にできている。飛ぶためだけでなく、体温を保つための衣でもあり、抜け変わるのに相当なエネルギーを要するらしい。体中のすべての羽がぬけ変わるのだから、体にかかる負荷は大変なものなのだ。
「ぼたあお」は今年確か11歳。人間の年齢に換算すると80を超えている。
フワフワとした綿羽が家の中を舞っているのを見るたびに、がんばってくれ! と声援を送りたくなってくる。
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